2015年8月30日日曜日

「戦争法案」「徴兵制」など安保法案への幼稚なレッテル貼りは恐れ入る

 参議院で「審議中」の安保法案が「良いこと」なのか「悪いこと」なのか、私にはよく分からない。考えれば考えるほど判断がつかなくなる。それほど微妙なことなのだろう。だからこそ国会での議論では思慮深い奥行のある議論を聞きたいと思っていた。

8月30日国会前のデモ(ネットより「引用」)
しかし、現実はそうなっていないような気がする。賛成も反対も何か雰囲気で判断されているように気がする。

 野党(特に社民なんか)は、国会の審議で、「戦争法案」とか、「徴兵制復活!」などど勇ましい言い方をする。これほど幼稚な議論があるだろうか。これはいわゆるレッテル貼りでしかない。幼稚という言葉以外に、適切な言葉が浮かばない。

 それは支持者をもバカにしている、ということに他ならない。
オルデカ的な大衆論に立てば、大衆は論理を理解できない、その場の空気で判断する。だから理詰めで説得するより「空気」を作れば、流れが変わる。と、思っているからこういう言い方になるのだろう。その点に関して言えば、政府の方が真摯な対応だと認めざるを得ない。

 ワンフレーズで「キャッチな言い方」で、支持を集めようとしている涙ぐましいご努力は分かるけど、レッテル貼りは、右側の人々が「売国奴」だとか「アカ」(ちょっと古いか)だとか、醜い言葉で切り捨てる手法とそっくりだ。なんら変わるところがない。そのことに彼らは気づいているのだろうか。それとも大衆操作としてこの方が有効だからやっているだけのことなのだろうか。

この国の議論は、いささか知性に欠ける。

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