2016年5月28日土曜日

コンパクト蛍光灯のダウンライトを自分でLEDに変える。

コンパクト蛍光灯のダウンライト
三井系の分譲マンション(パークホームズ)に住んで10年。10年前はまだLEDの普及が進んでいなかったこともあり、照明器具は蛍光灯用か電球用スポットライトだった。

 電球スポットライトは、電球を口径の合うLEDに変えれば済むので、まあ簡単だ。しかし蛍光灯用のライトをLEDに変えるには、蛍光灯用の安定器を取り除く必要がある。(そのことすらネットで調べて分かったんだけどネ)。

 安定器を通しても使用できるLEDもあるが、高価なのと、いつも安定器の電力を消費するのであまり薦められない。

 さて、コンパクト蛍光灯のタウンライトをどう取り替えたらいいのか。以下は電気工事のシロウトがない知恵をしぼって、ネットの力を借りて行った我が家のLED化報告である。

配線図の青焼き 読み解くのはちょっと大変だけと・・
①配線図面を取り寄せる。
まずマンションの管理会社に連絡して、配線図を取り寄せた。実際は管理人室にB2サイズの大きくて重い分厚い青焼き(今の人は知らないかもしれないが、昔はコピーはこれだった)の冊子が置いてあり、これを貸してくれた。とても自宅の小さなスキャナーでスキャンすることもできないので、床に置いて真上からデジカメで撮影。パソコンに取り込んでpdfに変換してじっくり配線を“研究”した。

配線図の説明が書いてあり、理解の助けになる
一見するとシロウトには分かりにくいが、何度も見ていると、どこのコンセントや電灯がどこのブレーカーに連動しているかは分かってくる。ブレーカー側にも、つながっている箇所が簡単に記してあるので、配線が次第にわかる。

 そしていくつかブレーカーを切って、図面の配線が正しいか確かめる。図面が間違っていると思わぬ感電をするので要注意だ。簡単なテスターがあると便利だ。
 我が家には20年近く前に買ったテスターが確かあったはずたど、探し回り。1か月たってやっと借りている倉庫から見つけ使用した。
 しかしテスターがなくてもコンセントは、簡単な電気器具をつなげてみれば切れているかどうかは確かめられる。これは安全のためには重要だ。



取り外したコンパクト蛍光灯型ダウンライト 結構重い

②ダウンライトをはずしてみる。
 ここが、結構試行錯誤だった。だいたい電燈器具がどうやって天井に着いているかも知らない。ネットでいろいろ調べてみた。電灯には『ダウンライト』という範疇があることも今回初めて知った。

 ネットでダウンライトがどう天井に設置されているか構造を見て、単に天井板にはまっているだけだとわかり、隙間にマイナスドライバーの大き目のものをはさんではずした。安定器が結構重いのにはびっくりした。ダウンライトはもちろん電線とつながっている。その電線もシロウトにはなじみにない太い1本の銅線。テーブルタップのように細い糸状の電線が束になったものとちがい、容易にはまがらいない。器具への固定はラクで、穴に押し込めばつながる。

数年使用したコンパクト型蛍光灯 もう寿命だ
器具からこの銅線を抜くのは少々力とコツがいる。小さ目のドライバーで抜くための箇所をおさえて引っ張るのだが、シロウトにはなかなか難しい。たいていプラスチックでできているので強く押さえすぎると壊れてしまう。今回はもう古い器具は使用しないことが前提だったので、力任せに取り外した。安定器が結構重いのには驚いた。よく天井に張り付いていたと思えるほどだ。

「出」「入り」はダウンライトには明記してある



 ここで気を付けることがある。はずしてみて、そうかとガテンしたのだが、電灯は3連でつながっているので、1番目と2番目の電線には「入り」と「出」がある。器具を付け替えるときこれを間違えると大変だ。幸い、ダウンライトには電源の入り出の表示があるので、はずす際にどの電線から電流が来ているのかビニールテープなどで目印をつけておくのが無難だ。



③LEDダウンライトを手に入れる。
さて、後さきになるが、予め新しい電灯器具を購入しておく必要がある。結論から言うと、NETで買うのが一番安価で手間もかからなかった。この結論に至るにはホームセンターやヨドバシカメラなど電気店をまわって結構時間がかかった。

ホームセンターなどにはダウンライトも置いてあるが、種類が少なく適当なのがない。一口ににダウンライトと言っても、大きな居間やホテルの部屋に合うような高級なものから安価なものまでイロイロだ。
メーカーはパナソニック、コイズミなどいくつかある。またLEDダウンライトは寿命が長いことを見越して器具と一体となったものが種類としては多い。10年たては器具も取り替える必要があるということなのだろう。
 しかし器具一体式のものにすると、明るさや色が合わなかった場合、またそれごと変えなければならない。ここがシロウトの泣き所だ。経験・蓄積がないから分からない。そこで器具一体式ではない、LED取り替え可能型を買うことにした。

 サイズ、色、ワット相当の明るさなどを選ぶ。天井の穴は計ると15センチだった。ダウンライトには一般的な大きさに12センチ、15センチなどあるから、穴の大きさは計っておく必要がある。

メーカーのウェブサイトはよく出来ていて、必要なサイズやワット相当数などを入れていくと商品が絞り込まれる。これでおおよその目安をつけて製品番号を控え、今度はヨドバシカメラなどのネットショッピングサイトを見る。
ヨドバシカメラでも扱っているがだいたいはお取り寄せで、値段も高め。アマゾンなどに出品しているショップから購入するのが賢明だ。

さて、いろいろネットで見て購入したのが、リンクをつけたこれ。オーデリックの取り替え可能型のダウンライトだ。メーカー希望小売価格は5,800円(税抜き)だが、ネット料金は2,300円。送料は700円かかるがそれでも3つ一緒に注文するので遥かに安い。

 話はそれるが、いわゆる業務用の物の「定価」は高くついている。(ということが分かった)。オフィス家具でもそうだけど、職場で実際に購入する時、業者に頼むと3割引きは当たり前だ。以前ある業者が教えてくれた。「カタログ価格はお役所向けなんです。」と。行政機関が実際に高い価格のものを購入しているかどうか知らないが、そういうことなんだろうな。



新しいLEDダウンライトを取り付けたところ
さて、あとは結構簡単だ。前述のように安定器付きの重いコンパクト蛍光灯ダウンライトをはずし、ネットで購入したLEDのダウンライトに取り換えればよい。キッチンは天井が一段低くなっていて、そのためいわゆる天井裏が広い。もちろんどのくらい余裕があるか事前に見ておく必要があるが、新しいダウンライトはすぐにはまる。天板の厚さがあるので、ダウンライトを天板に固定する金具は多少調整しておく必要がある。

 もうひとつ気を付けなければならないのが、配線だ。上記したように「入り」と「出」があるのでこれを間違えるとやっかいだ。はずした電線には必ずマーキングして間違えないようにしておくことをお勧めする。

④総括
 こうしてLEDダウンライトは取り付けられた。さてブレーカーを入れて点灯してみる。予想されたが60ワット相当のライトが60㎝おきに3つあるのでものすごく明るい。料理をするにはいい面もあるが明るすぎると感じる人もいるだろう。取り替え可能式のダウンライトにしたのはこのためだ。明るさや色が合わなかったら、LEDライトを好みの物に代えることが可能だ。家電量販店に行って好きなものを選べばよい。『選択の自由』度があるようにするのが、快適な家の作り方だろう。

分譲マンションのようにある程度規格が決まったのが最初からついているものは、まあほとんどはそれで間に合うが、どうしても気に入らないものがあれば自分で工夫して代えていくのがいいだろう。
お金をかけられる人は業者に任せてしまうだろうが、自分で行うことの手間暇はかかるがこのやり方は、より好みに合わせられるということでは一法だ。

人間の心理上、与えられたものが気に入らないとストレスになるが、自ら選んだ結果となると、それは多少、事前の予想と違っても受け入れられるものだ。











2016年5月7日土曜日

熊本地震によて露わになった「支えているもの」

netより「引用」
組織が大きくなればなるほど、またそうでなくても、大勢の人間が“支え合って”、そして“協力して成り立っていると、思いがちなものも、実はごく少数によって支えられていたにすぎないということを、熊本地震は教えてくれた。

 城の石垣は頑強で、一面の大きな石全体が上の建物を支えているように見えていた。しかし違った。実は角のきれいなアーチ状の石が、そのほとんどを支えていたにすぎなかった。写真を見れば一目瞭然である。
netより「引用」

 組織も同様だ。多くは、張り付いているだけで、実はなんの支えにもなっていなかったりする。もちろん“多少の貢献”はされており、城で言えば、中の土砂がくずれてこないような役目は果たしてただろう。しかし、いわゆる屋台骨ではなかったのだ。

 それでは、「全体で支える構造」にする方が、より強固なものになるのか、それともあの角の石をより頑丈にする方が有効なのか、それはシロウトの私にはわからない。

 組織では一部のメンバーの献身的な支えがあって、なんとか持ちこたえているということが、実は多いような気がする。ふだんその周りに連続的に石があるので気づきにくい。

どの石が支えているもので、どの石が単に張り付いているだけのものなのか、組織を運営するには構造をしっかり見定めることが重要だろう。でないと重要な石をうっかり取り除いてしまうし、重要でない石を後生大事にして無駄・非効率を助長してしまう。

かつて「捨て石」について書いた。囲碁は、ほとんどド素人だけれど、将棋と同様、その解説を見るのは大好きだ。どういう思考でどういう戦略で、どうしてその石を打ったのか、自分には想像できない、天才たちのアタマの中を見せてくれるからだ。
シロウトは碁を打つと、どの石も大切にして、ひとつも取られないように頑張ってしまう。そして結局すべてを失う。しかしちょっと打てる人ならば、捨て石が分かる。換言すれば「おとり」とでも言うのだろうか。捨て石を打つことによって、他を活かすことができる。また場面の展開次第では、捨て石が生きることもあり、反対に大切な石を切り捨てることもある。(のだろう。)


2016年5月3日火曜日

震災復興増税には絶対反対だ。誰も文句をつけられない事は間違っていてもすすんでしまう。

NETより「引用」
熊本地震で倒壊や住むことが「危険」と判断されたは家の方々は避難を余儀なくされ、大変な日常を強いられているのは、各種報道で伝えられている。早く、安心して暮らせるようになってほしいと祈る気持ちは、東日本大震災の時とどうよう、自然な気持ちでありこころからそう思う。おそらく多くの人がそのことに同意するだろう。

 しかし、だからと言って、「増税」はまた別問題だ。最近の世論調査(日経)によると安倍首相の内閣支持率は上昇している。その理由は熊本地震に的確かつ十分取り組んでいる姿勢が評価されているという。
逆の見方をすれば、こういう危機に対して、懸命に取り組む姿勢を見せることが(大衆の)支持率アップにつながるという訳だ。それはそれでいいし、何の文句のつけようがない。
しかし「誰も文句がつけられないこと」または「文句をつけにくい事柄」は注意する必要がある。
文句をつけにくいことをいいことに、勝手で不合理な政策が推し進められてしまう。

「震災復興の政治経済学」(齋藤誠著・日本評論社)は、東日本大震災の被害が過剰に見積もられ、それが間違っているにもかかわらず「政策的エビデンス(証拠)」としてその後もまかり通ってきたことを、緻密な経済的分析であらわしている。
わたしたちは所得税は震災復興増税をとられている。額にしたらわずかかもしれないし、この程度なら、被災地の方々のためになるならという気持ちになる。しかしそこに陥穽がある。
確かな検証も行われず、また報道されるように使い切れない予算、まったくカンケイないことに使われる予算があることがつまびらかになっ
ている。だから増税には反対だ。

 被害額、今後必要な額が正確に見積もり、その上でいまある国家予算をどう工面すればそちらに回せるのか、各省庁が努力して初めて、増税という話になるだろう。決まった予算には手をつけず、足りないから国民負担という発想はどう考えてもオカシイ。納税者を愚弄している。
だまされてはいけない。震災を口実に予算を増やそうとする思惑にもっと目を向けるべきだ。

「震災復興の・・・」の著者、齊藤誠氏は、本書の中でさまざま「間違った政策」を検証し、必要なのは「公共の精神」として、次のように述べている。

▷震災復興政策の決定に対するフレーミングが膨張した背景には、公共事業をめぐる利権を復活させようとする思惑があった。原発危機対応に対するフレーミングが矮小化された背景には、東電のステイクホルダーたちの間に原発事故に対する責任をできる限り免れようとする底意があった。私的な利害に抗する知的な実践こそが非常時における公的な秩序を形成することに資するのではないか。そうした知的な実践を重んじる精神を公的な精神と呼んでみたい。(P327)