2019年1月6日日曜日

さようなら蔵王スキー場。さようならタ〇ミヤ。

去年の今ごろ「蔵王は“残念なスキー場”になり下がってしまった。残念!」と書いた。
今年も年始の3日~5日に蔵王を訪れた。今回はこれまで「定宿」にしていた、ある大手電機メーカーの健保組合が運営する保養施設が閉鎖されたため、新たに宿を探さなければならなかった。ネットで探した限りでは、3日の夜は、温泉があるそれなりの宿泊施設はどこも一杯でなかなか見つからず、山形市内でリッチモンドホテルをとって蔵王まで“通う”ことにした。4日の夜は蔵王で手広くホテル事業を行うタカミヤグループの瑠璃倶楽リゾートを予約した。
●スキー場
去年より更にさみしい所になっていた。リフトの運行は同じだが、正月3が日というのにガラ空き。リフトに近い中心部の駐車場はさすがに一杯だったが、キャパが大きい大森ゲレンでの駐車場は難なく停められた。リフトを並ぶことまったくない。天気が悪くホワイトアウトしていると、人が少なすぎて不安になるくらいだ。
樹氷で“有名”なロープーウェイの山頂駅に行った。正月からスキーをしないアジア系外国人の観光客をたくさん見かけた。山頂駅には荒天用にたたみ6畳分はあろう大きな樹氷の写真パネル(布製)があり、それをバックに外国人観光客は記念写真をとっていた。
スキー場のレストハウスもさびしい。メニューの選択肢が少なく味気ない。明らかに年円縮小しているように見えた。4日は世間は仕事はじめということもあり、更に人が少なかった。5日は土曜日。でも人の数は前日とあまり変わらない。子どもたちのスキー教室的グループを何組か見かけたのがせめてもの「救い」だった。彼らが将来の大人のスキーヤーになるから。
●宿
ネットで申し込んだけど、こちらの手違いで「リフト券付きプラン」で申し込んであった。しかしリフト券はすでに3日券を勝ってあり、不要だった。しかしフロントでは「申し込みプランは変えられない」と言うばかり。あまりの柔軟性のなさに、いささかイヤな思いがした。何も食事を変えろとか部屋を変えろなどど無理難題を言っている訳ではない。リフト券代を抜いていただければいいだけだ。それすら「出来ない」というサービスだ。こちらに最初間違いがあったので抗議するということではなかったので引き下がったけどね。そして夕食。もっともらしく「お品書き」がついていた。それを見ると「お造り」には「鯛と鮪のお造り」と記してあった。しかし出てきたものは「コンニャクと鮪」だった。別にどうしても鯛が食べたいわけではない。どうでもいい。けれど書いてあるものと出てきたものが違うと気分が悪い。鯛がないと指摘すると、宿はしばらくして鯛の刺身をひとり3切づつ小皿で出してきた。メニューの手違いでしたと言い訳していた。この対応に不満があった訳ではない。宿側は誠意を持って対応してくれた。だからそのことを非難すのではない。ここで感じたのはそうしたメニュー設定とお品書きなどという基本的な連携がうまくなされていない宿だということだ。人手不足もあるのかもしれない。サービスに関しての基本的姿勢だ。1泊、ひとり2万円を越す宿泊料は、年に1回とはいえ我が家にとっては決して安くない金額だ。やはり気分はよくない。
タカミヤグループは、縮小する蔵王温泉街の宿の中でおそらく勝ち組だ。ネットで空き状況を見てもこの先もほぼ埋まっている。入り口に台湾のホテル業者と提携したことが宣伝されていた。だから宿にもアジア系外国人も多かった。
 その分、サービスが雑になっているとは思いたくない。しかしあまりいいリフト券プランのことといい、食事といい、気持ちよく過ごせたとはとうてい言い難かった。

もう蔵王はいい。この時期の最高の雪質は少々惜しいけど。
さようなら蔵王。さようならタカミヤグループ。もう誰にも蔵王を薦めないしタカミヤも薦めない。
温暖化で樹氷ができない年も増えている。10年後(生きているかどうかわからないけど)蔵王スキー場はもうないかもしれない。