2012年1月19日木曜日

リスクはゼロではない~“放射能だけ”を忌み嫌う人へ~

リスクはゼロではない。
電車で通勤していれば、いつホームで突き落とされるかもしれない。車を運転していれば、いつ後ろから追突されるかもしれない。日常生活の危険は実に様々で、決して確率的に低いとは言えないものも多い。
だから、ホームでは周囲の人間に気を配りながら注意して歩くし、運転も常にバックミラーで後ろを見ながら、車が暴走してこないか注意を払っている。
どんなことでもリスクはゼロではない。そして、ゼロではないリスクの確率を、自分でも、わずかでも低くしながら生きている。
問題は、そのリスクの許容限度が人によって違うということに尽きる。

下の表は、雑誌エコノミスト(毎日新聞)に載った、がんリスクの比較表だ。

松永和紀さん(科学ライター)の論文からの引用。

松永さんは、リスクのとらえ方について、実に分かりやすく、しかも論理的に説明している。
マスコミの在り方も含めて鋭い指摘を行っている。

「もうダマされないための『科学』講義」(光文社新書・共著)でも詳しく論じておられるが、あまりにも無知・無見識に報道されるリスク論議を批判している。

ヒトは得体のしれないものを恐れる、という。放射能はその最たるものかもしれない。だからこそ放射能についてできるだけ正しく理解し、付き合うことが必要ではないか。
(続きを書く予定だが、とりあえずup)

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