2012年5月24日木曜日

団塊世代サラリーマン リタイア後の正しい過ごし方考え方。

まだ60代前半。体力も知力も、多少の財力もある。そして仕事がない分、時間だけがたくさんある。40代で建てた一軒家のローンも終わった。子どもは独立した。妻は地域活動や友人との交友に忙しい。家にいるとうっとおしがられる。そこで、地域のスポーツクラブに入会した。月会費は9,800円。で、毎日行く。元を取ることが、若いころから身に付いた習性だ。

若い女性のインストラクターがウェイトトレーニングの器具の使い方を教えてくれる。筋トレをすると、最初は筋肉痛に悩まされたが、慣れてくると結構気持ちいい。腕も幾分太くなった。マシンでのランも苦でなくなった。
密かに携帯音楽プレーヤーを買った。パソコンから昔のCDの音楽を流し込み聞いている。財津和夫や井上陽水、小田和正、よしだたくろうだ。ユーミンも入っている。家で聞くとバカにされそうで恥ずかしくて聞けない。運動用のイヤホンをつけ思う存分音量を上げて走りながら聞く。ヨコで走っているヒトが迷惑だと視線で訴えていることなんか気がつかない。気にしない。

終わったあとはジムの風呂でくつろぐ。サウナもある。洗い場にはシャンプーもボディソープも完備されている。たっぷりつけて泡立てる。なにしろタダだからいくら使っても気にならない。タダのものは使いたいだけ使う。シャワーの湯も勢いよく流しっぱなしで使う。家では「もったいない」ので、チョロチョロしか使わないので、ジムでは遠慮しない。石鹸の泡が周囲に流れ出しても気にしない。

ジムでひと汗かいてゆっくり風呂につかって、出てきたころは丁度昼だ。ジムのあるターミナルには昼食場所は事欠かない。安い蕎麦屋やうどん屋がいくつかあるし、カレー屋やラーメンもある。サラリーマン時代から外で昼処を見つけるのは手慣れたものだ。

現役サラリーマンで混雑するが、お構いなしだ。たっぷり時間をかけて席に居座る。
午後から行くところは地域の図書館に決まっている。各種週刊誌が何曜日に発売で図書館の閲覧室に並ぶかアタマに入っている。たっぷり時間をかけて読む。これもタダだ。
時には気晴らしにチェーン店のコーヒーショップに行く。ここでも粘る。4人掛けをひとりで占領して何時間いても平気だ。

夕方帰宅すると、5時頃から民放ではニュースショーというバラエティ番組をやっている。どこもグルメ企画が目白押し。チャンネルをザッピングしながらあれこれ見ていると、じきに夕飯だ。一杯飲んで気持ちよくなってあとは寝るだけ。

これが「正しい時間の過ごし方」だ。ジムで鍛えているから、すこぶる健康だ。

世の中では消費税の増税が議論されている。冗談じゃない。消費税増税はごめんだ。われわれは、ベビーブームの申し子として生まれ、義務教育は1クラス50人以上もの過密状態で過ごし、高校、大学と受験戦争を勝ち抜いてきた。そして高度成長の先兵として、これまで働いてきたんだ。年金はもらえるだけもらうが、払うものはできるだけ少なくしたい。

将来世代のことなんか関係ない。ユーロ危機なんて対岸の火事だ。子ども手当なんかやめてしまえ。われわれはそんなんのなくてやってきたんだ。若い世代にはわれわれのために働いてもらえばいいんだ。自分の子どもだけは、いくばくか財産を残してあげて守ってあげるけど。他の若い盛大の人々は関係ない。

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明け番業務のあと、平日の午前中 ジムへ行くと、60代とおぼしき男性は多い。振る舞いを見、ロッカーでの会話に耳を傾けると、こんな姿が浮かんでくる。
体力も知力のありそうな方々。そのエネルギーをもう少し社会に役立てる手立てはないものだろうか。

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