12月4日の福岡国際マラソンは、来年の五輪代表選考も兼ねていることから、(一部の人には)注目されていた。私も少し「走る」身なので、少なからず気になって、見てしまった。
下記の表は、公式サイトに載っていた招待選手の体格に、計算式を入れてBMIとまた標準とされる体重との差を計算したものである。
放送では紹介する選手の体格を表示していたが書きとめなかったので、優勝した「一般参加」のジョセファト・ダビリ選手やジェームス・ムワンギ選手までは分からない。
選手名 | 順位 | 年齢 | 身長 | 体重 | BMI | 標準体重 | 差 |
川内 優輝 | 3 | 24 | 174 | 64 | 21.1 | 66.6 | 2.6 |
入船 敏 | 11 | 35 | 176 | 59 | 19.0 | 68.1 | 9.1 |
佐藤 智之 | 40 | 30 | 167 | 51 | 18.3 | 61.4 | 10.4 |
前田 和浩 | 6 | 30 | 167 | 56 | 20.1 | 61.4 | 5.4 |
今井 正人 | 4 | 27 | 169 | 55 | 19.3 | 62.8 | 7.8 |
瀬戸口 賢一郎 | 12 | 30 | 166 | 49 | 17.8 | 60.6 | 11.6 |
高田 千春 | 16 | 30 | 175 | 59 | 19.3 | 67.4 | 8.4 |
ドミトロ・バラノフスキー | 7 | 32 | 173 | 58 | 19.4 | 65.8 | 7.8 |
ドミトリー・サフロノフ | 5 | 30 | 190 | 70 | 19.4 | 79.4 | 9.4 |
アレクセイ・ソコロフ | 10 | 32 | 174 | 60 | 19.8 | 66.6 | 6.6 |
リドゥアヌ・ハルーフィ | 9 | 30 | 175 | 54 | 17.6 | 67.4 | 13.4 |
フランク・デアルメイダ | 18 | 28 | 169 | 49 | 17.2 | 62.8 | 13.8 |
マーティン・デント | 8 | 32 | 180 | 69 | 21.3 | 71.3 | 2.3 |
アンドルー・レモンチェロ | 31 | 29 | 188 | 66 | 18.7 | 77.8 | 11.8 |
アリステア・クラッグ | - | 31 | 180 | 64 | 19.8 | 71.3 | 7.3 |
こうしてみると、日本人のマラソン選手は意外にみな体格が大きくないことに気付く。
優勝した川内選手は、大きい方かもしれない。
BMIは、ほとんどの選手が20を切っている。もちろん標準とされる体重よりも軽く、中には10㎏以上も軽い選手がいる。
その中で川内と、6位の前田、8位に入ったマーティン・デントは少し違う。BMIは20以上であり、川内とデントは標準体重との差も2㎏ちょっとしか違わない。
自分が走るようになって感じることだが、体重が2キロ違うと、走る時の負担がものすごく違う。軽い方が走りやすいのは、ふつうに考えても確かなことだ。
これに従えば、川内は体格に比して、他の選手より重い体重を引っ張って走ったということになる。それでも日本人の中で1位になれた。どうしてか。
筋力が勝っていた。心肺機能が上回っていた。エネルギー消費が効率的でロスが少なかった等々、様々考えられるだろう。
時事通信(yahoo news より引用) |
素人考えだが、川内が、筋力その他の条件が同じで、身体を絞り込んで体重を軽くし、他の選手と同じくらいのBMIにすると、もっと記録が伸びるのではないか、と想像する。
他の多くの選手はほとんどマラソンに専念していて、専属のコーチの下、食事、体調管理、トレーニングを科学的行っていることだろう。だからマラソンに適した体を作っている。
しかし川内はすべて自分で単独に行っているらしい。週40時間労働を行いながらのトレーニングは大変だ。彼が専門的なトレーニングを行うことができれば、おそらく記録はもっと伸びる。
もちろんBMIはひとつの指標にすぎず、体脂肪率などは斟酌されないから、これだけで断定はできまい。体脂肪率で見ればすでに川内選手は他の選手並みなのかもしれないし、そうでないかもしれない。それは分からない。
アテネ五輪優勝の野口みずきは体脂肪率4%だと聞いた。これから推察するとマラソン選手は体脂肪率が低い方がよさそうだ。
ちなみにわが肉体は、4位に入った今井選手とほぼ同じ、169㎝、54.5kg、従ってBMIは1.91
で、体脂肪も10%を切るか切らないか位である。
しかし時速10㌔で12,3㎞を走るのがやっと。なぜこれほどまでに違うんだろうか。
当たり前と言えば当たり前だが、もしかすると練習次第では、3時間台で走れるようになるということか?
まあその「希望」だけは捨てずに走りたい。
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