netから「引用」 |
それはそれとして、今回のことを一番喜んでいるのは、実は安倍首相だということには注目した方がいい。別に安倍首相が北朝鮮のシンパだとか、スパイだとか言っているのではない。彼ほど偏狭に「日本愛国的」な歴代首相もいないだろう。
今回の独自制裁で当然北朝鮮との対話の窓口は閉ざされる。そうすると「拉致問題」の「解決」などというのは、絶対的に遠くなる。実際、拉致被害者家族会の飯塚代表は、今朝のニュースで、対話の窓口が閉ざされることに少なからぬ懸念を表面していた。
netから「引用」 |
この問題の解決を目指して汗をかく政治家として、大衆の支持を集めてきた。さめた見方をすれば、拉致問題という国民が「熱狂」しやすいテーマをうまく利用して支持を集めてきたと言える。彼は首相になってから「必ず私の代で解決します」と決意表面を国会をはじめさまざまな機会で表明してきた。
この問題の困難さは国民も国会議員もみな分かっている。だから解決できなかったとしても「公約違反だ」などと非難されることはない。それをうまく利用してきたとも言える。
「極めて困難な問題に対して正面から取り組む首相」も、しかしそろそろ落とし前をつけなければなるまい。しかしいまだ「解決」できないでいる。そこに今回のミサイル問題があった。制裁強化に異を唱える人はほとんいない。いたとしても大きな声にはならない。
そこには「北朝鮮が悪いから、拉致問題の解決も遠のいた」という暗黙知ができあがっている。
安倍首相は、この問題を解決しなければならないという宿題から、いわば「解放」されたのだ。
誤解のないように最後に記しておく。拉致問題を解決する必要がないとか、小さな問題だと言っているのではない。安倍は困難は課題に対して、「自分なら出来る」と大風呂敷を広げてアピールしておきながら、できないとそれは「〇〇のせいだ」ということを巧妙に国民に納得させるという詐術を駆使していることを非難しているのだ。
それが安倍のメンタリティーだということを、国民は知っておく必要がある、というだけだ。
誠実で正直な政治家ほど、大衆的国民から支持されない。
これは日本“国民”だけの問題ではないかもしれないが、それでいいの?と言いたいだけだ。
以上。
netより「引用」 |
0 件のコメント:
コメントを投稿