2015年3月9日月曜日

「LEKI」のストックの“危険性”

LEKI トリガーシステム(netより「引用」
スキーをしない人にはまったく関係ない話。

ストックメーカーにLEKIがある。ここのストックの一部は、利便性を高める構造的工夫がなされている。すなわち、ストックの手持ちのところにはフックの留め金のようなものがある。一方、このストック専用のスキーグローブには、親指と人差し指の間に、フックがあり、ストックと連結できるようになっている。
従来のストックのように、手首にストックのバンドをまいて、それと一緒にグリップを握る方式にくれべ、煩わしさがなく、かつ、ストックと手が連結できるものだ。
http://snow.gnavi.co.jp/tokushu/leki/

LEKIのホームページによると、これは「トリガーシステム」と言って、「安全・快適・操作性」を売りにしている。確かに、従来の伝統的なストックのストラップに比べて、快適で操作性もいいかもしれない。安全性については「一定の力が加わると外れる」となっている。

息子がこのストックと専用グローブを昨シーズンから使っている。しかしここに、落とし穴があった。
普通に滑っている時には何の問題もなく、快適だ。ただ、転倒した際にリスクが潜んでいた。

ストックと手が密着しすぎているため、転倒して手を雪面につく際、ストックが離れず、思わず開いた手の平で、親指が圧迫されてしまったのだ。去年3月、八方尾根スキー場のリーゼンコースで転倒し、右手の親指を骨折した。
 この時は、ストックにリスクがあると考えもしなかったが、今シーズン、まったく同じ箇所を同じように転倒して、再び骨折したのだった。本人から、ストックが密着しているので、親指がストックの下になって圧迫されたと言っていた。

 「安全に外れる」ためには、力の加わる方向などに制約もあるようで、必ずしもメーカーの説明通りにはならないということだ。

 雪がふわふわの新雪ならば、クッションになってそほど問題にならないだろうが、前回も今回も、雪が硬くアイスバーン状だったことが、けがにつながった。(アイスバーンだから転びやすいという問題もあった)
基本的に本人の注意不足ではあるが、ストックの構造にも、ケガの一因があったことは記しておき、スキーヤーに注意を促したい。

 何事も便利なものにはリスクもあるということを忘れてはなるまい。伝統的なストックの形状はそれなりに「意味」があったということだ。ちなみに私は昔ながらのグリップを使用している。

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