2013年7月14日日曜日

残雪多し、2013年7月中旬の雷鳥沢&剱沢 あやうい山行だった

2013年7月12日(金)の雷鳥沢全景
こんなに雪が残っているとは驚きだった。海の日の連休を利用して、剱岳を目指した。休みを一日前倒しして12日(金)朝5時に東京を出発。長野県の立山黒部への玄関口、扇沢に9時過ぎに到着し、9時30分のトロリーバスに乗り11時前に室堂到着。荷物を整理し、そばをたべて歩きだ出す。

予想外の大雪に驚く。雷鳥沢はごらんの通り。そこから剱御前小屋を目指して別山乗越まで標高差500メートルを登り返すが、ここもすごい雪。乗越につくと、強風が吹き抜けていた。

風邪気味で調子のあがらない15歳の息子はキツそうだった。少し咳も出ていたので、2000m以上のところに宿泊するが、心配になった。少しでも標高を下げようと、剣沢をくだり、午後4時前に剱沢小屋に到着した。天気が下り坂で翌日が心配だった。

2013年7月12日(金) 剱御前小屋への登り返しもごらんの通りの状態だった。
幸い息子は咳き込むこともなく小屋では休めた。
しかし夜半からものすごいか風と雨で、翌朝は登頂を断念して引き返すことに。

 しかしここで危うく“遭難”しかける。
風雨だけでなく、霧もすごく視界が悪い。沢筋は上に2つに分かれていて、剱御前には、向かって右の沢を詰めなければならないのに、左の雪渓をたどってしまった。途中で気が付き、引き返して事なきを得たが、雪渓を大きな石でも滑ってきた直撃されたら、遭難したかもしれない。

地図では夏道が点線で書かれているが、この雪でとても進めるところではなかった。4本爪アイゼンなんて、ほとんど役にたたない(それでもないよりはマシだけど)ことを実感した。

われわれのように、ちょっとヤマを知っている(つもり)の中途半端なヤツが遭難騒ぎを起こすのだろうな、と自覚できることが唯一の救いだったかもしれない。

ちゃんとしたゴアテックスの雨具をつけていたが、室堂ターミナルに到着した時は、わたしも愚息もけっこうずぶ濡れ状態。靴の中はちゃっぽんちゃっぽんいっていた。雨も袖口から入り、ウェアもかなり濡れてしまった。これまで経験した中で一番すごい天気だった。

雪渓が溶けたところは氷になっていたくらい、冷え込んでいた。しかしそんな中でも我々とは逆に剱を目指す人々がいたことに驚いたが、勤め人にとっては貴重な3連休だ。無理をするパーティーもあるのだろう。

12年くらい履いているスカルパの登山靴(3シーズン)は、腫れていれば問題ないが、濡れるとヤバい段階にきたようだ。手入れは怠らずしてきたつもりだが、そうろそ限界かな。(実はスパッツを忘れてつけていなかったこともある)


●教訓1
こんな風雨の時に絶対必要なのは、ゴム手袋だろう。息子が手袋を忘れたので、私のゴアテックス、ウィンドブロック造りを貸した。予備は軍手だったので初めからはめなかった。素手で歩いたので、どんどん手から体温を奪われつめたくなってきた。靴ひもが緩んだので絞めなおしたかったが、とても指に力が入りそうもなかったので、我慢した。

こんな時あればいいのが「炊事用ゴム手袋」だ。手が濡れなくてすむし、袖口から雨水が入るの防ぐ。いつもは何となく持っていくのに、“今回に限って”持ってこなかった。トホホ

失敗(遭難)するのは往々にしてこういう時だろう。ちょっと反省した山行だった。でもまた行きたい。苦しくても山は楽しい。そして息子と行けるのも嬉しいから。



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