2016年3月5日土曜日

『世論をめぐる困難』はメディアのつくる「世論」が如何に“世間”とかけ離れているか自ら問うた挑戦的な本だ

地味な本であり、当然アマゾンではひっかかってこない。しかしこれはある意味で挑戦的な試みだ。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000072582016.html

かつて、『輿論と世論』」が話題になったが、大衆社会を考える上で、どちらも参考になる書籍だろう。
「世論をめぐる困難」は、NHKの放送文化研究所が発行する月刊誌「放送メディア研究」の別冊のような形をとっている。

世論調査の所管する「NHK文研」が自らの仕事を顧みたということでは挑戦的だと言える。

日々、新聞やテレビのメディアに接していて(というか斜に構えて、横目で眺めていて)、体感として、世間とメディアの言う「世論」に何となく乖離を感じている者としては、その体感をアタマの中で整理する材料になる。

まだ全部は読んでいないけど、(おそらく全部は読まないけど)、頭の体操をしたい時に、徐々に読みすすもう。

しかし、「NHK文研」が問題提起しても、その巨大メディア自体は、何も報道に変わりがない(と感じる)のは、巨大組織の硬直性が如何に強固なのかも同時に感じてしまう。

0 件のコメント:

コメントを投稿