出羽の国の名峰・鳥海山の八合目付近から見渡した庄内平野とその向こうの日本海。我が人生もこのくらい見通せたらどんな気分なのだろうか。 一生を400㍍走に例えると50代はちょうど第3コーナーあたりかもしれない。 一番息苦しくなり、足が重くなっているところを耐えて走っている。 第3コーナーでは前を見てもまだゴールは見えない。レーズ全体をイメージするのが難しい。 第1コーナー、10代・20代のころは、わずか10年先さえも想像できなかった。 いつも未知の世界に向かって走ってきた。 バックストレッチの30代・40代は様々な制約の中でも、少し自分のペースをつかみながら前に進んだ。 第3コーナーのカーブに入ったいまはどうか。まっすぐ前を見ているだけでは、自分の立ち位置は見えてこない。体を傾けたままうまく周囲を観察しなければならない。50代、「いまだ天命を知らず」である。第3コーナーを抜け出し、最後の直線に入った時、そこにはどんな光景が待ち受けているのだろうか。その時どう身を処すればいいのだろうか。考えるしかない。 再レースはないのだから。
2016年3月5日土曜日
アメリカは面白い
大統領選挙まっただ中の「アメリカ合州国」
村上春樹さんがボストンに行っていた時のことが書かれている「そして悲しき外国語」は、かつて面白く読んだ。
そして渡辺靖さんが文化人類学者として「アメリカ」を研究していて、一連の著作は本当に面白い。市販されている渡辺さんの著作はすべて読んだ。
なぜこれほどまでに、愛憎交えてアメリカを意識するのか、その心理状態は渡辺さんの本を読むとよくわかる。
2016新書大賞の話題の本『京都ぎらい』のPOP広告に「本当は好きなくせに・・」と書かれていと、新聞の書評欄で読んだけど、同じ心理なんだろうな。
越智道雄さんの書籍は、まだきちんと読んだことはない。近著『映画で読み解く現代アメリカ』はまだジモトの図書館に入っていないし、渋谷のジュンク堂にもなかった。
これから「余生」ではもう少しアメリカを読み進もう。
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