出羽の国の名峰・鳥海山の八合目付近から見渡した庄内平野とその向こうの日本海。我が人生もこのくらい見通せたらどんな気分なのだろうか。 一生を400㍍走に例えると50代はちょうど第3コーナーあたりかもしれない。 一番息苦しくなり、足が重くなっているところを耐えて走っている。 第3コーナーでは前を見てもまだゴールは見えない。レーズ全体をイメージするのが難しい。 第1コーナー、10代・20代のころは、わずか10年先さえも想像できなかった。 いつも未知の世界に向かって走ってきた。 バックストレッチの30代・40代は様々な制約の中でも、少し自分のペースをつかみながら前に進んだ。 第3コーナーのカーブに入ったいまはどうか。まっすぐ前を見ているだけでは、自分の立ち位置は見えてこない。体を傾けたままうまく周囲を観察しなければならない。50代、「いまだ天命を知らず」である。第3コーナーを抜け出し、最後の直線に入った時、そこにはどんな光景が待ち受けているのだろうか。その時どう身を処すればいいのだろうか。考えるしかない。 再レースはないのだから。
2014年5月20日火曜日
発酵の面白さ、奥深さを教えてくれた本「田舎のパン屋が見つけた『腐る経済』」
発酵と腐敗は紙一重。
発酵の不思議と奥深さを感じさせてくれた本だった。
著者が、原発事故による放射能の影響を心配して、千葉から岡山に「避難」したのは、あまり共感できないが、彼の実践してきたパンつくりには、共感した。
本の中にも出てくるが、奥沢(世田谷)の「CUPIDO」というパン屋さん。
拙宅から自転車で10分ほどなので、行ってみた。
なかなかの店だ。文句なくおいしい。
http://www.cupido.jp/index.html
この本をきっかに、発酵食品に関する本を図書館で借りて、何冊か読んだ。
肉も発酵(熟成)させるとおいしくなる。その方法は難しいのだろうが。
発酵食品「パン」の魅力は尽きない。
話題の「炭水化物が人類を滅ぼす」も、それなりに気になる主張なので、パンを味わうこととの折り合いをどうつけるか、食生活の基本が、自分自身に問われている。
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