2013年6月13日木曜日

アベベの「裸足ラン」を思い出した。ベアフットランを(少しだけ)試みて・・・

webより「引用」出典不明

 裸足ラン(ベアフット ランニング)が、少しブームになっている。(ランニング愛好家以外は興味ナイだろうけど)。my blog でもちょっと書いたが、ランナー雑誌だけでなくAERAなど一般誌や新聞でも取り上げるということは、関心の高まりがあるということだろう。
 そこで思いだしたのが、アベベの「裸足ラン」である。

アベベは1960年のローマ五輪と次の東京五輪でマラソンで優勝した。五輪のマラソンで2連覇した選手が、以後出ていない。
ローマでは裸足で走った。
ウィキペディアによると、それはレース直前に靴が壊れたが、足に合う靴が手に入らなかったためとなっているが、理由はどうであれ、やはり「当時の欧米の常識」からすると裸足で42.195㌔を走るのはすごい。

裸足で走るアベベを、当時の人々はどう受け止めたのだろうか。おそらく「未開の地の人間だからできたこと」と、奇異の目、物珍しさで見たのではないか。そこには、日本語で言えば「野蛮人」という先進国の人々のエートスがあったに違いない。私自身も東京五輪の時、テレビ中継か何かのアナウンスで「アベベはローマ五輪では、“なんと”裸足で走って優勝しました」というのを聞いた記憶がある。そのニュアンスには、まさしく「なんと」と言う、驚きのニュアンスが絶対的に含まれていた。

レビストロースの「野生の思想」は、「未開の人は遅れているのではなく、欧州とは別の価値の文化なのだ」ということを指摘して注目された。(原典を読まず、解説本しか読んでないわたしにはレビストロースを語る資格のカケラもないけど)

まさしくアベベは、当時の欧米的常識とは「違う価値観」で裸足で走ったのだった。今から思えば。だからいま、こんなに「裸足ラン」が注目される。50年以上もたって。
実際フルマラソンを裸足に近いクツで走る人がいるのは、私にとっては驚きであるが、同時に、「野生の思想」への回帰でもある。

ベアフットを試みるとなかなか厳しいこともある。ふくらはぎの下の筋肉の疲れがすぐにはとれない。すこしづつ、アベベに近づこうと思う。

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