2016年6月18日土曜日

蓮舫さんもいいけど、都知事が務まる能力があるのは『湯浅誠』さんを置いてほかにいない。

 1200万人の人口と16兆円の予算。よく言われるように、都知事という存在は1国の首脳に匹敵する存在だ。
 これまで「タレント知事」で務まってきたのは、知事を支える都庁職員のエリートたちた=いわば地方自治の優秀な官僚たちがいたからだろう。まがりなりにもGDP上位国の日本の首都の行政が(細かいところは別としても)成り立ってきたのは、彼らの働きがあったからだ。それは“日本という国”も同じかもしれないけど。

 知事は良きにつけ悪しきにつけアジテーターでいいという考え方もあろう。ディーゼル車の排ガス規制をアジテーターとして進めたのはその典型だ。旗を振ればあとは優秀な官僚たちが何とかしてくれるという構図だ。
 しかし旗振りにしても、かなり高い見識がなければヘンな方向に行ってしまう。ディーゼル車の排ガス規制はたまたま、あの知事の嗜好にはまっただけだったのかもしれない。真相は知るよしもないが、あの政策を彼に進言した優秀な都庁職員がいたから実現したと考えるが自然だ。

 いつものように前置きが長くなったが、アジテーターでいいとしても、トップを支える副知事の人事権や予算を差配する権限があることは確かだ。だから都知事という存在はそれだけに大きい。そこであまた候補に名前が挙がっているが、ふさわしいと思うのは「湯浅誠」さんが一番だと思う。鳥取県知事を務めた片山善博氏もいいが、ここは若い湯浅さんを是非推したい。

 1200万人の生活に関わる厖大な政策すべてに知事が関わる訳ではないだろう。しかし都知事に求められるのは、施策に対する深い理解と、良識、見識、そして規模が大きいだけに調整能力が求められる。
 
 あの「年越し派遣村」がなぜスムーズに進んだか。それは湯浅さんの能力と人柄があってこそだった。もちろん彼の東大法学部時代の同級生の多くが官庁にいてその人脈を生かしたということもあるだろうが、それだけではない。年越し派遣村だけではない、湯浅さんの地道な社会活動は、非常に忍耐強いものだ。
 
 よく「強い指導力」などがリーダーの条件などと単純に書き立てるメディアもあり、政治家としてリーダーを目指す輩は、それを鵜呑みにして、強いイメージを打ち立てる。しかし実際に必要なのは、深い見識に裏打ちされた洞察力と調整能力だ。リーダーに必要なのは。決断力ももちろん必要だがそれは最後に使う政策手段のひとつにすぎない。

 都知事は「人気投票が宿命」と新聞でどなたか“有識者”が言っていたが、それでいいの?
反知性主義の大衆社会に対するあきらめもあり、こうした刹那的な言説が当たり前のように流れること自体に、「刹那的になる」。

 蓮舫さんでもいいけど、その時は湯浅さんを副知事なりブレーンにすることをお勧めします。でないと孤立し浮き上がって、結局は足元をすくわれる。それでなくても、早くも「差別的デマ」を流す国会議員までいるんだから。賢い蓮舫さんのことだから、その辺のことも十分分かった上で考えるだろうけど。

 湯浅さんの「決断」を期待した。



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