自分が“加害者”であった時、人の痛みは分かりにくい。被害者になって初めてその痛みが分かる。
昔、タバコを吸っている時、周囲には十分気を付けていた・・・つもりだった。だけどそれが如何に不十分であり、迷惑をかけていたかは、タバコを止めて初めてて正確に分かった。
今はタバコの匂いがたまらなく嫌いだ。まして近くで紫煙を吸わされるのは拷問に近い。外で10m離れていても、風向きによってはタバコの匂いにすぐ気付く。それほど敏感になった。
タバコを吸った人がエレベーターに乗ってくると、吐く息の匂いにすぐ気付く。息苦しくなりさえする。ここに被害者意識が根強く芽生える。そしてその度に、かつての「加害者」としての自分を思い出すのだ。
だから、よけいタバコの煙を毛嫌いする-ことにしている。それは、かつて加害者であったことの免罪であるのかもしれない。
「あなたたちのタバコは周囲に非常に迷惑をかけていますよ」というメッセージだ。
喫煙者であったころ、もちろん一緒に暮らす妻に多大な迷惑をかけてきたにちがいない。
自分では気を遣っていたつもりだが、そうれはほとんど無意味な「気遣い」でしかなかっただろう。

渋谷区に喫煙条例はないのか調べてみたら、なんと、ないのだ。あるのは単に吸い殻を路上に捨てるのは禁止」というだけだ。その罰金は「2万円以下」
いったい路上喫煙、歩行喫煙対策はどうなっているのだろう。渋谷区を始め23区のちぐはぐな対応が気になった。(以下別項)
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