2010年10月16日土曜日

24年ぶりに登った鳥海山


遠くから見ると、なだらかな裾野がそのまま日本海に直接そそいでいるように見える。それが秋田と山形の県境に位置する鳥海山の特徴だ。表紙写真は、山形県側の登山ルートのひとつ、湯の台口から登り、胸突き八丁のあざみ坂を詰めたところから見た庄内平野と日本海。久しぶりに味わう、こころ洗われる眺めである。
 左は、河原宿小屋から見上げた、通称大雪渓と小雪渓。8月下旬となり、今年の猛暑の影響もあってか雪渓は小さかった。用意した軽アイゼンは結局使わずじまいだった。
 ほとんど山の素人だった24年前、大平ルートを案内してもらいながら登った山は、大げさに言えばその後の生き方に少なからず影響を与えた。およそ4半世紀、あれから人生の3分の1か4分の1をこの間過ごしてきた。50代になって再びこの山に登れたことは、これからを考える上で、自分にとっては重要な儀式になったかもしれない。

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