2018年4月14日土曜日

加計学園「首相案件」問題。キーマンはおそらく萩生田光一だ

 「加計学園の理事長は首相と一緒にゴルフをする中だそうです」⇒⇒「首相案件」と
関係者の中の伝言ゲームで自動翻訳された。
 
 官房副長官は、首相の一番の腹心を置く(らしい)。安倍が首相という立場で安易に動けない中で、安倍の「意をくんで」政治力を発揮する立場だということは容易に想像できる。
  安倍内閣の官房副長官を務める萩生田光一は、八王子市議~都議~代議士とステップを踏んで今日ある政治家だ。よく言えば苦労人の党人派、悪く言えばのし上がってきた策略家だ。同じ苦労人の菅と政治家としてのキャリは似ているが、菅とはタイプが違うだろう。Wikipediaによると、思想は安倍に非常に近いことがわかる。安倍首相の派閥で経歴の似ている菅に目をかけられ、思想の似ている安倍にかわいがられのし上がってきたことが容易にわかる。学歴も東大や京大出とは違う、亜流だ。これも安倍と似ている。
 
 落選中、加計学園の経営する大学の名誉客員教授を務めていたのは、おそらく安倍の斡旋だろう。公表されている経歴からは接点はそこしか見当たらない。教授に相応しい見識があるかどうかは知らないけど、浪人中の(政治)生活を支えていたのは加計学園だったことは確かだ。その肩書きも含めて。
 
 「忖度」という言葉が今回の件ではやったけれど、一番それにふさわしい動きをしたのは萩生田にほかならない。
 策士は自ら動かない。この官房副長官は、官僚の秘書官に愛媛県関係者や加計学園関係者と面会するよう指示した(だけ)なんだろう。
かくして「加計学園の理事長は首相とゴルフをする仲だ」→「首相案件」と関係者の間で自動翻訳されていった。
 官僚は頭がいいから、「首相案件」などという直截的な言い方はしない。しかし雑談の中で、「この前、首相と理事長はいっしょにゴルフをなさったそうです」などど「事実の表明」をする。すると誘致したい前のめりの愛媛県の担当者は、それを勝手に「首相案件だ」と自分たちに都合のいい方に受け取る。それがペーパーになり、関係省庁を陳情して回る時の「水戸黄門の印籠」と化した。

 どうでしょう。こんなに説得力ある想像・推察はあるでしょうか。

 この事案は請託があり、お金が動いたという訳ではない。その意味では事件化は難しい問題だが、物事はこうして決まっていった。そういうことだ。

 だから野党がどんなに攻めても、官僚を証人喚問しても、「事実」はなにも出てこない。だってみんな「忖度」して少しずつ「首相案件」になったのだから。

 それにしても、なぜかメディアは萩生田を追及しない。何かあるのか。官房副長官を攻めると官邸の情報がとれなくなるからなのか。一番の疑問はそこだ。
 

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