立派な道に驚く(速度超過にご注意) |
花巻市街地から早池峰山へ向かう国道や県道はたいへんよく整備されていて、快適だ。ほとんど人家もないところが多く、道幅も広いため、“安全”に70~80㎞/時で走ることができる。
本当に人がいない。しかし道だけはものすごく整備されている。
途中、何のための建物なのかわからない小屋で、写真をとった。一郎さんのポスターである。まだ民主党時代のものだった。こうしたポスターは道路沿いのいたる所で目にすることができる。花巻の中心街でも商店の店頭のガラスによく張ってあった。
いたるところで一郎さんはほほ笑みかえてくれる |
一郎さんのポスターに「公正な社会、ともに生きる国へ」とあるのが、皮肉にしか見えない。
自分の地元(選挙区)だけは「特別」にしておいて、あとは「公平にどうぞ」ということなのだろう。
別に花巻市民が悪いわけでも民度が低いわけでもない。どの地域でもだれでも自分の住む場所が豊かになることを望んでいるし、地域に雇用が生まれたり活気が出ることを願う「権利」がる。
何の小屋か不明 バス停でもなかっら(と思う) |
花巻は「道の駅」も充実している。宿泊したJR東日本の系列が経営する「フォルクローロいわて東和」の脇にある「道の駅 東和」。8月7日の午後2時すぎ、100台は駐車できるスペースに、営業車らしきライトバン数台と、大型トラックが2台停まっていた。店をのぞくといわゆるお客さんはゼロ。かわりに地元の人らしき2人が、店の奥まった板の間の小上がりで昼寝していた。なんとものどかな光景だ。ホント。
みちの駅「はやちね」 |
非常に立派な「建物」と広い駐車場を備えているが、営業しているのかどうかさえ分からなかった。
道の駅を推進する国土交通省は、なんとも太っ腹だ。
Wikipediaによると、「道の駅は、道路管理者の国(地方整備局)や都道府県が基本的な施設である駐車場やトイレを整備し、市町村、またはそれに代わり得る公的な団体(ほとんどは第三セクター)が地域側施設を設置する形が取られる。」とある。
つまり、税金で基本施設が整備され、自治体の関係企業が運営するという形をとっている。なんとも安易な設置だ。
○フォルクローロはJR東日本ホテルズが経営する「長期滞在型リゾート」をうたったホテルだ。
http://www.jre-hotels.jp/ff/
HPによるとファミーリオと合わせてJR東日本管内に8か所あるが、ここ花巻市周辺には旧東和町と隣接する遠野市の近いところに2か所にある。なぜだろう~~。としばし考えてしまった。
JR東日本はよっぽど花巻周辺がお気に入りのようだ。何か深い訳でもあるのだろうかね。
東北新幹線「新・花巻駅」 |
新花巻駅は釜石線と接続しているが、駅は無人駅だ。ちなみに釜石線は日に13本、盛岡と釜石を結んでいるようだ。
新幹線の駅で、これほど辺境にある駅を私はしらない。なぜここに駅ができたのか。理解できなかった。
花巻は言わずとしれた宮澤賢治ゆかりの地だ。(生地なのか暮らしただけなのか調べてないので、“ゆかり”とだけ記した) これがまたスゴい。賢治関係の箱モノはたくさんあり、花巻は賢治を売り物にして観光に力を入れているのがよくわかる。
http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/sightseeing_institution.html
花巻市の観光施設一覧のweb siteだ。
○宮澤賢治記念館 ○宮澤賢治イーハトーブ館 ○宮澤賢治童話村 など新渡戸稲造関係の記念館の類や歴史博物館、歴史博物館、民族資料館など 市が掲げる「観光施設」は40近くある。
中にはアイスアリーナもあったりして、花巻市は文化、スポーツに非常に力を入れていることがわかる。
観光だけではない。旧東和町の中心部には立派な県立病院と老人保険施設があった。旧東和町の人口は2006年時点で約1万人(Wikipedia)だ。どうしてこんな予算があるのか不思議だ。
こうしたことを書き連ねても尽きることはないし、無意味かもしれない。
とにかく分かったのは、小沢一郎の地元は、私の知っている他の地方とはまったく違う、別世界だったということだ。
ちなみに早池峰山は8月上旬だというのにまったく賑わっていなかった。頂上で出会ったのはわずか数組。それでも震災の影響のあった去年に比べて人は多いと管理事務所の人が言っていた。
ついスピードが出てしまうような道です |
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