2012年2月17日金曜日

「プロ野球キャンプ」報道って何?ニュースは「ある」のではなく「作られる」のだ。

2月になるとテレビのニュースショーのスポーツコーナーやスポーツニュースでは「プロ野球キャンプ報道」というのが花盛りだ。ほとんどこれしかやっていなと言ってもいい。もともとスポーツニュースが嫌いなので気にすることがなかったが、生意気盛りになった愚息がスポーツニュースを見るので一緒に見てしまっている。(嗚呼)

そもそも「プロ野球のキャンプ情報」て、なぜあるのだろうか。おそらくまだ、サッカーやそのほかのスポーツが報道としてあまり盛んでなかったころ、2月のネタ枯れの時期の穴埋めとして始まったのではないか。それが今でも、相も変わらず続けられている。中畑清の言動を追いかけることが、何なの。一昨年、冬季五輪が行われた年は、こんなにキャンプ情報はなかったように思う。
サッカー(Jリーグ)で、キャンプ情報をこれほどまとめて分厚くするのを見たことがない。

プロ野球キャンプ情報のオンパレードは、マスコミ報道というものが、
常に「横並び意識」でなされていることが、本当に典型的に表れている。それと、「ニュースバリューとは、常に相対的なものであり、多くのニュースは“ある”のではなく“作られる”」ということを思い出させてくれる。
ぼんやりテレビを眺めてしまうと、そうした基本的なことさえ、つい忘れがちになる。
ほとんど意味のないものを見て貴重な時間を費やしてしまうことについて、
自戒を込めて「気を付けなければ。」

0 件のコメント:

コメントを投稿