いわゆる独立峰は、山麓から姿がはっきり分かり、山の美しさを感じさせてくれる。富士山はもとより、東北で言うと、岩木山、岩手山、鳥海山、そして会津磐梯山などはその代表格だろう。
南側から見た磐梯山(猪苗代町のHPより) |
そして独立峰からは360度周囲を見渡せる魅力がある。このブログの表紙にもある鳥海山からは日本海や庄内平野、そして奥羽山脈の山塊が堪能できる。
会津磐梯山も、視界良好の山だ。だから是非360度のパノラマを楽しみたい。ルートも比較的簡単で時間もかからない。小学生が「登山」を経験するにはうってつけの山かもしれない。
磐梯山ゴールドラインにある八方台登山口からは往復で4時間程の登山ルートだ。しかし今回は2回目の“登山”となった。
1回目は4年前子どもが小学4年生の時だ。次第に強くなる雨の中、子どもの運動靴はズブズブになってしまった。危険ということでもでもないが、さすがに疲弊しているところもあったので、途中で引き返した。まあそれもいい経験になった。
山頂より五色沼方面の眺め(引用) |
事故が起きるのは決まって、「折角来たのだから・・・」「ようやく休みをとって来たのだから」という気持ちが判断を鈍らせる。もっともそれは勤め人でなくても皆抱く思いだろう。時間と交通費と宿泊費を使ってわざわざやって来た者にとっては当然の思いだ。
しかし事故はそういう時に起こる。
われわれもこの時は「勇気をもって」引き返した。
そして、今回は山形で朝日連峰を縦走した帰り、“常宿”になりつつある裏磐梯猫魔ホテルに泊まる日に、昼から登り始めた。
山頂より猪苗代湖を臨む(引用) |
8月21日。この日も天気が悪かった。雨は降ったり止んだりで山頂などは見えない。日没は18時半頃だが、遅くとも18時には余裕をもって戻れるようにしないといけない。今回は子どもより家人が心配だった。ひと月ほど前に雲取山に登ったとはいえ、ひざが痛くなり通常よりかなり時間がかかった。午後から登山でもしアクシデントが起きると、いろいろ面倒だ。中2になった子どもは重登山靴を履き装備もそろっていて、あまり心配はない。
12時11分、無線機を持って先に妻子が出発。運転してきた私は、あとから装備を整えて10分遅れで追いかけた。
登りは予想以上に調子よく、2時間程で弘法清水の茶屋に到着した。ここから山頂はあと一息だ。
茶屋には皇太子が雅子さんと登山した時の写真が掲げてあった。
話しはそれるが、奥多摩の雲取山荘にも皇太子の写真が3種掲げてあった。その2つは独身時代にひとり?で登った時のもの。最期のひとつが夫婦で登った時のものだった。笑顔の2人の写真を見ると、「適応障害」だという現在の雅子さんがちょっと痛ましい。
2度目のトライでも天気に恵まれなまった |
山頂からは何も見えなかった。トホホ。記念写真をとって終わりだ。下りは次第に強くなる雨の中を滑らないようにいくだけだ。一般に足を鍛えていないと下りの時にひざを痛める。またスリップするのも下りでた。案の定、家人はもう注意が必要なところは終わって、木道になるというところで、油断したのかスリップて手をついた。手首と肩を痛めてその後2週間、難儀していた。
会津磐梯山。また散歩がてらに来ようと思う。裏磐梯はのんびりするにはいい所だし。ホテルもほどよく快適だから。
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